例年よりも早く27日に仕事納め。
“今年がどんな年だったのか?”考える時間もなく後2日で今年が終わる。
自分の年初のブログを見返すと、マクドナルドの“60秒キャンペーン”について批判的なコメントから始まっている。
その後も「経営者としての姿勢」であるとか、「自社の強みをしっかり見つめろ」とか、「評論家はいらない」とか、問題意識ガッツリ。
取り上げたネタのその後は・・・。
マクドナルドは今年、キャンペーン失敗が原因ではないだろうけど社長が交代する事になる。
理念なき”売上至上主義“の携帯ゲーム会社は今年、民事再生になったり売上不振が話題になったりした。
世の中は、アベノミクスによる景気浮揚策によって”デフレに強い企業“の業績が後退し、高額商品を扱う企業の業績が回復しているようだ。
流通系企業ではその影響が顕著で、今年は安価がウリの“しまむら”が減益、高額商品を扱う”Jフロント“は最高益らしい。
価格だけが“強み”では通用しない時代に移りつつある。
価値観のパラダイムシフトが起こった一年だった。
9月に7年後のオリンピックが東京に決まり、これからしばらくは景気は上向くと考える経営者が増えている。
確かに去年の年末と今年とでは、街の雰囲気がだいぶんちがう。
繁華街の人は多く、タクシー待ちが増えた。
世間的にも景気の上昇感が出てきたのだろうか?ボーナスが増えた?
それでも「当社にはアベノミクスはまだ来ない」とか「円安はもう勘弁して欲しい」と嘆く経営者もいる。
そういう人には恐らく来年も辛い年になるだろう。
だって、アベノミクスはすべての経営者を支援する施策ではない。
自社の景気を良くしたいと思うのであれば、自分でその波に乗る努力をするべき。
それもせずに「もっと手を打って欲しい」などと語るのは経営ではなく評論だ。
評論よりも行動が大切な時が来たのだ。
とは言え、このまま景気が上昇すると楽観するのも疑わしい。
有効求人倍率が1倍を越え、6年振りに売手市場になると言われている。
しかし、その中身を見ると非正規雇用の求人が増えている。
正社員の有効求人倍率はいまだに0.68程度だ。
それも知らずに安易に転職を考えたり、就活を安易に考える事はしない方が良い。
企業業績もそう。
現在は国の景気浮揚策で建築系や輸出系企業の業績が好転している。
本物の好景気に持って行くのにはもっともっと各社の努力が必要だ。
雰囲気だけの景況感に舞い上がるような経営をしていたら来年の年末を迎える事はできない。
自分の会社を振返ると苦難の年だったと思う。
様々な部分で意思決定を余儀なくされた。
「己が何ものなのか?」「何が求められているのか?」「どこに行こうとしているのか?」自分と向合う時間が多かった。
そしていくつかの大切な出会いがあり別れもあった。
さて、来年がどのような年になるのか?
周囲がどうであれ、動きを待つよりも自分で仕掛ける年にしたいと考ている。
激しい勢いで“パラダイムチェンジ”が起こったのだから。
行動することが大切な年になるのであろう。