明けましておめでとうございます。
あっという間に新年も5日。
会社も明日から新たな一年が始まる。
頭の中も仕事モードに切り替えて、明日の年頭挨拶を考えてみた。
改めて新聞を読み返してみる。
ある記事が気になった。
1月1日の日経新聞3面の「日本は原点に戻れ」(ハーバード経営大学院クリステンセン教授)という記事。
『”持続的な革新“から“破壊的な革新”が市場拡大には必要』
「例えば、MRI(医療機器ね!)を持続的な革新で高解像度にして高価格で販売しても市場は広がりにくい、しかし、破壊的な革新によって、解像度を上げることにこだわらずに、すべての医師がつかえるような安価で使いやすい機器を生めば市場が広がりビジネス的には成功するであろう」という内容だった。
別に日本に限った事ではなく世界中でそうなんだろうけど。
技術革新を持続的(同一市場)に伸ばすのに使うのか、破壊的(別領域市場)に伸ばすのに使うのか?
持続的な市場にはのびしろが少ないもんな、言いたい事はわかる。
技術革新と市場との関係で言えば、日本人は比較的頭が固い。
日本人は現存する技術をより高度に革新して行く事は得意。
カメラにwifiやbluetoothの技術を入れたり、より解像度を高めたりする技術革新は好きだよね。
スマホもそうだ、小さな筐体にありとあらゆる技術を投入し「すごいだろ!」と自慢しているようだ。
より奇麗に、より便利に、より高度な技術革新を誇っている。
その日本製全部入り最新スマホって売れてる?
周囲のスマホ所有者のほとんどがiPhoneだ。
iPhoneには最新技術のすべてが入っているわけではない。
suicaも使えないし、カメラの解像度も日本製よりは低い、アプリも自分で入れなければならない。
面倒な所、不便な面も否めない。
それでも日本製スマホより売れている。
“使ってみたい”や“持ってみたい”魅力があるからiPhoneを選ぶ。
一生懸命市場調査をして技術の向上をしてすべての機能を盛り込んでも売れない。
なぜか?
たぶん、机上の空論や過去のロジックでは解決できない市場が生まれている。
iPhoneもそうだけど、LINEや無料アプリも技術的には全然最新ではないのに市場に受入れられている。
高度成長期のように“最新で全部入りがカッコイイ”時代は終わっていて、自分にとって使いたい機能を手軽にサクッと持ち運びたい。
上から目線の商品開発ではなく『市場との共感』にこそ売れる商品のヒントがあるのではないか?
“共感”によって市場のより深いニーズを知る。
潜在的なニーズを掘り起こし、マーケットを創造していく。
その為には、現場に入って市場を肌で感じる必要がある。
理論よりも肌感覚で商品やサービスを開発する。
大げさに言えばそんな所だろうか。
これからはこれだろうな。
明日はこのあたりの話をしてみたい、反応はどうだろう?