週末、卒業以来初めて母校立教高校(現新座校)訪問をすることになった。
実に30年ぶり。
東上線志木駅を降りる。
・・・すっかり街になっている。
歩いて学校まで行こうとするが道が変わっている。
仕方なくiPhoneでナビされて歩く。
所々見た事があるような風景もあるが、様変わり。
いつも通っていた入り口(実は通用門だった)には守衛さんが立ってる。
入ると構内地図。
何だこりゃ!大学の校舎だらけ。
確かに現在高校の校舎は建替え中と聞いていたので、校舎は無いと覚悟していたが大学の建物がこんなにあるとは。
そう言えば、昔の部室がこの辺りにあったはず・・・。
あった!
この建物の2階に先輩のドラムセットがあって、そこで練習させてもらってた。
これは残ってたんだなぁ、今でも学生達が使っているようだ。
広い庭は今では工事車両で一杯、情緒なし。
それでも昔の校舎の一部が懐かしい。
思い出すね、高校受験の学校見学でこの高校を初めて見た時。
正門から入ってすぐに大きなチャペルがあって、いかにもキリスト教の学校という感じだった。
広い敷地に校舎があって、グラウンドやプール、寮があった。
雑木林もあって、自然感が一杯。
第一志望ではなかったが、学校の雰囲気がかなり気に入った覚えがある。
入学してみると男子だらけの世界、女性は受付のお姉さんと英語の先生(夫婦だったな)のみ。
ちょっと蛮カラっぽい印象だった。
風の強い日はグラウンドの土が校舎に入り込み、床はいつも砂まじり。
ところが、今や。
グラウンドや雑木林が大学の立派な校舎になり、土ぼこりもない。
土曜日なので数は多くなかったが、可愛らしい女子大生が闊歩している。
校舎内にはカフェやコンビニまである。
全く蛮カラ感なし。
いろいろと見ているうちに母校に訪れているという感じがしなくなってきた。
ー恐らく池袋よりも立派じゃないかなぁー
学校としても環境整備を進めないと学生の獲得も大変だしね、わかるよ。
総合運動場という場所に行ったんだけど、地面が土じゃないんだよ!
人工芝!
そこで大学のサッカー部が練習してる!
プロの選手みたいなジャージを身にまとい、女子マネジャーが3人以上いたなぁ。
なんとうらやましい!
これでうまくならなきゃどうかしてるだろ。
なんて思っていたら、マネジャーの女の子にある男子部員を紹介された。
「この人、ミスター立教でモデルなんです!最近女性誌にも出たんですよ!」
ニコッと笑うその男子サッカー部員。
9等身はあるであろう可愛らしいその姿を見ると、思わず「そういう姿に産んでくれた親を大切にしなさいよ」と言いたくなる。
ー写真は個人情報の問題があるので出せない、残念!ー
しかし、何が驚いたって体育会サッカー部の監督が高校時代同級生のS君で、現在観光学部の教授だっていうんだから。
彼はあまり変わってなかった、なんかホッとするね。
恐らくどこの学校もこういう環境の整備は行なわれているのだろうけど、過剰じゃないのかね?
勉強の環境も部活の環境も完全に整備された中で生きてきた学生達。
そんな子達が、なにも整備されていない中小ベンチャーに就職しようと思うのだろうか?
自らの手で起業しようとするだろうか?
恵まれすぎる環境で育った学生達にハングリー精神は芽生えるのだろうか?
こんな事を考えるのは、自分がおっさんになったからかな?
夕方になり母校を後にする際には、懐かしさよりもちょっと複雑な気持になっていた。
最後に素敵なチャペルの姿を。