秋の運動会が終わると次は「学園祭」
我が母校は今日が学園祭だったらしい、行ってないけど。
今日、娘の高校のそれを見に行った。
娘が所属するミュージカル部はこの学園祭の為に春から練習をしていた。
夏休みはほとんど毎日練習、合宿もしてた。
これはなんとしても見に行かなければなるまい。
朝一番の公演と聞き、9時過ぎには会場に到着できるように。
正直、学校までの道のりはつらい。
生徒達が「大根坂」と呼ぶこの坂は、毎日の通学で足が「大根」になるくらいに厳しい。
息も絶え絶え到着。
結構な人数が席を埋めている。
公演が始まる。
「素晴らしい!感動!」
とても高校生とは思えない出来である。
親のひいき目もあるが、ミュージカルとしての「出来」が素晴らしい。
演技、演出、音響それらがしっかりと計算されていて訓練されている。
お客さんを喜ばす仕掛けがそこここにちりばめられている。
半年かけて練習してきた汗の結晶であることがわかる。
終演後、部員代表で部長さんの挨拶、感極まって言葉にならない。
「わかるよ!その気持ち」思わずもらい泣き・・・。
会場は拍手喝采。
その後校内を散策。
定番の喫茶コーナーやライブハウス、お化け屋敷もあった。
女子校なのに「ミス」と「ミスター」コンテストがあるのはご愛嬌。
今夜は後夜祭もあるらしい、楽しんでるよね、いいね!
自分も高校の頃は学園祭が楽しかったなぁ。
野外ステージでライブやったりね。
1年生の頃は先輩達の演奏がカッコ良く見えたなぁ。
3年生で演奏したときは気持ちよかったなぁ。
学園祭までの練習は大変だった。
1年生のうちは演奏することに一生懸命、3年生になるころには「観客にウケる事しよう!」が目標になる。
実際に観客の「すげぇ!」や「かっこいい!」の歓声やノリが出て来ると本当に嬉しかった。
そうなんだよな、「目標」があって「頑張って」「結果」が出るから楽しいんだよなぁ。
これのどれが欠けても楽しくない。
目標が無ければ頑張れないし、頑張らないと結果でないし。
目標って、どこに置くかは大切だよね。
目標が「とりあえず演奏する」なのか「来たお客を楽しませる」なのかで頑張り方も変わる。
「演奏できた」で終わる目標なら自分との戦い的な努力。
お客を楽しませることを目標にするとなるとそれだけではいけない。
観客に「感動」「楽しい」「すごい!」などの思いを持たせるような技術と演出が必要になる。
伝えるべき相手が望むこと、予測する事を良い意味で裏切るくらいの研究と努力が必要だ。
今日の高校生のミュージカル部がこれらの事を思い出させてくれた。
彼女達の掲げた目標は「演技する事」ではなく観客を「感動させる事」に置かれていたと思う。
そういう高い目標を持ち、努力して獲得できた成果は人生に大きな意味を持つはずだ。
先ほど娘から連絡があった。
学園祭すべてのイベントの中で最も優れているものをお客さんが選ぶ「もみじ祭グランプリ」が後夜祭で発表されたらしい。
ミュージカル部は見事に「金賞」を獲得。
よかったね、本当におめでとう!
うーん、芸術の秋だね!