「management=経営、管理」
[目標、目的を達成するために必要な要素を分析し、成功するために手を打つこと]
辞書で調べれば、だいたいこんな意味になる。
「マネジメント」=マネジャーの仕事
「管理」というイメージが強調されやすく、人材を管理したり統制したりするのがマネジメントと思われやすい。
テトリスマネジメントでは[マネジメントとは素材を活用して成果を上げること』
素材というのは「人、もの、金」をいう。
それらをうまい具合に活用して成果を上げる。
成果とは「経営者」とコミットしている「本当の目標」である。
現場リーダーとの違いはその「視線」にある。
前回書いたように、現場リーダーは決定した目標をいかに実行するのか?が問われている。
マネジャーには「俯瞰」の視線が必要。
「必要な要素を分析する」=不足している力やスキル、知識を発見する
「成功(達成)するために手を打つ」=人材育成、周囲巻き込み、他社への依頼
「本当の目標の成果を上げる」=達成までの水先案内人
そのやり方とはどうだろう?
率先垂範型、見守り型、育成型などとタイプはいろいろある。
これはいろんなマネジメント解説本にあるので割愛する。
どれが正しいというのはない、と思っている。
マネジするチームの有り様によって率先垂範型が良かったり、必要な時にだけ声をかける見守り型がよかったり、あるいはメンバー一人一人の成長をしっかり見守る育成型が良い時もある。
現場のメンバーやリーダーのタイプによる、どれが正しいかはわからない。
チームがテトリスのように組み合わされているのだから、マネジメントスタイルもそれらの形に合わせて変化させるのは当然であろう。
大切なことはメンバーやチームが成果を上げやすい環境を作ること。
では、テトリスマネジメントでやってはいけないことは何か?
✖️自らの理想(ロールモデル)をメンバーに押し付けること。
それは自らが管理しやすい、評価しやすい型にはめ込みたいだけなのだ。
個々の力を発揮させて成果を上げる環境を作る事が役割であるマネジャーに「自らの理想」を押し付ける必要があるであろうか?
✖️現場の話を無視して決めつけること。
現実に起きていることを受け入れることは「理想主義」のマネジャーには苦痛なのだ。
現場が変化しているからこその「テトリス」なのである。現場で起きていることには真摯に向き合う以外に手段はない。
✖️トップマネジメントと意思疎通をしない
ミドルマネジャーは経営幹部ではあるが、経営者ではない。
経営者との意思疎通をないがしろにして「本当の目標」を達成できるであろうか?
と、ここまで書いておいてなんだが、マネジャーの仕事っていうのは本当に大変だと思う。
自分はミドルマネジャーの経験が本当に少ない。
理由は簡単だ。
その任が辛くて務まらなかったのだ。
何が辛かったって?
経営サイドの思いが理解できなかった。
理解できない経営者の元でマネジメントなんてできない。
だから辞めたのである。
経営者にも資質が必要なのだと思う。
次回「テトリスマネジメント〜経営者とは〜」でそのあたりを詳しく書いてみたい。
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