最近、妙な現象が起きている。
当社のユーザー数が明らかに増加している。
もちろん喜ばしい事である、ユーザーの方には感謝感激ではあるが。
とはいえ、比較的不景気な世に中で流行る「資格マーケット」のはず。
今の日本は?
マスコミの論調では「比較的好景気」
特に日経新聞などは「株価◯年ぶりの高値更新!」や「失業率が◯年ぶりの低水準!」「有効求人倍率上昇中!」
などと正に「好景気満喫中!」とでも言いたげな見出し。
それにしては今年に入ってから目に見えてユーザーが増加している。
「これは何か原因があるのではないか?」
そこで調べてみた。
「表の経済」と「実の経済」を。
まずはこのグラフ「日経平均株価推移」
(出典:世界経済のネタ帳http://ecodb.net/stock/nikkei.html)
2013年1月より上がり始めた株価は現在2万円を超えてなお上に行きそうだ。
有効求人倍率の推移
2012年から右肩上がり、13年第三四半期に1倍を超えて現在も上がり続けている。
さらに完全失業率推移
基本的に毎月下がっている。
これらの指標だけを見ていたら「景気は回復、いや良くなっている!」と見るのもわかる。
しかし、もしも本当に企業業績が向上して株価が上がり、人材が不足していて求人が増加して失業率がさがっているのであれば何が起こるはずだろう。
「社員の給与が増える」はずだ。
社員の給与を上げて人材を繋ぎ止めておかなければ転職されてしまう。
そういう危機感が発生するはずである。
昨年4月に消費税が3%上がったがそれを上回るほどの賃上げをしなければならないだろう。
では、実態はどうなっているだろう。
総務省の統計データ「世帯の収入」からグラフをピックアップ。
四半期別の実収入対前年増減推移
2012年第一四半期から2013年の第三四半期までは対前年よりも増加している収入がそれ以降は対前年で減少している。特に増税をした13年第二四半期からは大幅な収入減となっている。
四半期別の可処分所得推移を見てみよう。
13年第三四半期に対前年より減少した可処分所得は、それ以降今だに対前年で増加した事はない。特に増税直後の可処分所得の落込みは激しい。
四半期別消費支出の推移を見てみよう。
14年第一四半期の増税前駆け込み需要で盛り上がった消費はその後対前年で減少を続けている。14年第三四半期に持ち直したが至近の第四四半期で大幅に減少しているのは昨年の駆け込みの反動とみられる。
いかがだろうか?
実際の収入が増加していない状況で消費税増税による物価上昇は消費マインドを確実に減らしている。
原油価格が大幅に下落していなかったら消費マインドはもっと落ちていたであろう。
結論としては「消費者にはまだ景気回復を感じられていない」というところだろう。
ではなぜ有効求人倍率は上昇するのか?
2つの理由が考えられる。
大手企業のリーマンショック直後の「人減らし」の補填。
09年前後の若手採用を手控えた分の補填というのもある。
流通、小売、サービス業の人手不足。
パート、アルバイト、派遣に頼っていた業界が正社員を採用するようになった。
要するに業界に特化した人材不足。
この二つが大きいと思う。
営業マンやエンジニアの人材不足は最近ちょっと変わってきた。
普通の営業マンやエンジニアは余っている。
優秀な営業マンやエンジニアはどこの企業も欲しい。
しかし、彼らは転職しない。
なぜなら「給与で働く場所を変えることはしない」からだ。
だから失業率は下がっている。
では、これから自分の価値を上げる転職をするにはどうしたら良いだろう?
それは「手に職をつける」もしくは「使える資格を取る」に限る。
介護でも医療でも不動産でも会計でも”本当に使える”スキルや資格を身につけると確実に収入は上がる。
あ、なるほど!
だからユーザーが増えているんだね!
勉強になりました!
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