ついに優勝!
先週見に行った大相撲。
その時点で全勝だった白鵬と琴奨菊。
結果、琴奨菊1敗で優勝。
10年ぶりの日本人力士の優勝らしい。
正直言って日本人かどうかはどうでも良いのだが、琴奨菊の優勝は嬉しい。
31歳、平成14年1月初場所から数えて14年。
決して若いとは言えない力士。
なんとか大関になって、何度も角番になり、陥落の危機を何度も乗り越えて優勝。
なんどもやめようと思っただろうに。
怪我したり、体がしんどかったことも一度や二度じゃないはず。
後援会からも色々と言われたろうなぁ。
それを乗り越えての優勝、本当におめでとう!
「自分の相撲をやれば勝てるってことがわかった」
中日を終えた時に言った彼の言葉。
勝つために努力して築いた道を進めば勝てる、という自信。
3横綱を破った相撲などは、まさにその通りの取組。
「にわかファンが勝手なこと言ってる」ので恥ずかしいのだが、彼の気迫と清々しさにすっかり魅了されてしまった。
ぜひ次の場所も良い相撲を取ってもらい、トップの座を射止めてもらいたい。
心より応援している。
で終わると大相撲ブログになってしまうので「みのログ」的にはちょいプラスで。
スポーツでも仕事でも「プロ」を見るのが大層好きである。
「プロ」は妥協しない。
やるべきことをやる。
手を抜かない、徹底的にやる、結果にこだわる。
そういう人の仕事は「美しい」「清々しい」「自信に満ちている」
たとえうまくいかなくても、言い訳したり他人のせいにしない。
一緒に仕事するならやはり「プロ」とやりたい。
企業もそう。
「プロ」な企業は手を抜かない、徹底的にやる、結果にこだわる。
個人と同じ、そこにこだわってる。
でも、企業の場合はこれに「邪悪にならない」をプラスしておきたい。
自分たちのビジネスがうまくいくと、自らのやり方が「正義」と盲信する。
「盲信的な正義」ほどたちの悪いものはない。
ビジネスは社会的に影響力があるものだ。
先日、ある企業の責任者が「オーナー経営である企業は経営者の『思い』が第一優先されるものである」とメディアで発言していた。
『経営者の「思い」が反映される』ことについてはその通りであろう。
しかし、そこでいう「思い」とは経営理念・思考であり、戦略的なビジョンでなければならない。
オーナーの「わがまま」のような感情的な「思い」ではない。
その「思い」が邪悪なものであった場合は一体どうするのだろう?
社会に認知されないほどに小さな存在であれば、それはいずれ消えていくだろう。
しかし、ビジネスが成長して社会的影響力を持った存在である企業の経営者が「邪悪」であったら・・・
検索サイトとして世界的に影響力のある「Google」の経営が邪悪であったなら。
彼らの思い通りに世界を支配することも不可能ではないだろう。
(ちなみにGoogleの社是は「邪悪になるな!」なのでしばらくはその心配はなさそうだが?)
「邪悪」はいずれ露呈する、長い目で見れば長続きはしないのが世の常である。
それは個人でも企業でも一緒。
どんなに優れたプロフェショナルでも、その力が「邪悪」と結びついて業界から追放された事例は多くある。
土俵を離れて豊ノ島と抱き合い、満面の笑みを浮かべた琴奨菊からは「邪悪」の微塵も感じない。
やっぱり、ヒーローに淀みは似合わない。