明けましておめでとうございます。
2017年が始まった。
パセリの第20期がスタートする。
自分が事業を始めて25年目になろうとしている。
よくもまぁ、長いことやっているものだ。
大変だったことは一つや二つではない。
それでもやめることなく、ここまで続けてこられたのは周りの人々のおかげ。
あえて、自分が続けられた理由は何かと問われたら?
「諦めない」という思いであった。
諦めなかったのは「品質」にこだわること。
ネット企業としてのスタートはかなり早かった。
Yahoo! JapanやGoogleの事業スタート時期とほぼ同じ。
現在ネット大手と言われるサイバー〇〇やD○Aなどよりも早かった。
しかし同級生で生き残っている企業はかなり少ない。
当時は「プロバイダー」ビジネス全盛期。
当時の事業体を残している企業はほとんどないであろう。
ポータルサイトも玉石混交、その後買収したりされたりで残っているところは少ない。
そうしてネット黎明期からネットバブル期へ。
「ドットコム」や「〇〇ネット」という社名であれば上場できた「宴」
バブル前夜に創業したパセリはその宴を俯瞰してみていた。
そして思った、「数字を上げる」だけならいくらでも手段はある「品と質」を求めなければ事業は続かない。
「売上を上げることを目的」として短命の企業を創るのか?
「自分たちのやるべきことを目的」として社会に認められる事業を創るのか?
たいして迷いはなかった。
自分がやりたかったのは「顧客とユーザーの間に立つビジネス」
「顧客に良質な商材を提供する」と同時に「ユーザーに有益で正しい情報を提供する」
そこに企業としての「品」と「質」をしっかりと担保する。
顧客の目線だけ「集客・収入」だけを考えると「邪悪」になりやすい。
ユーザーの目線、立場に立つことで「本当に大切なこと」が見えてくる。
どんなに顧客の売上を上げたとしてもユーザーを騙すような行為をすれば「一発アウト」である。
だからこそパセリ及びグループ会社の「品質」へのこだわりは強い。
このような思いに至ったのは前職での経験が影響している。
「長く社会に愛される企業になるためのこだわり」をビジネスマン初期に見てきた。
そして最近また考える、日本の中小企業製造業が評価されている理由とは何か?ということ。
昨年、番組の取材で多くの中小企業製造業のトップにお会いしてきた。
そこでは品質についてのこだわりがこれでもか!というレベルで行われていた。
「無駄のない工程にするにはどうするべきか?」「寸分の狂いのない部品作りとは?」「使い手にとってより良いものとは?」
「売上が目的」などという言葉は全くありえない「品質」へのこだわりと仕事への「誇り」が感じられる世界。
かつての中小企業であるソニーや松下、東芝、トヨタが世界的企業に成長した理由はまさにこの「品質」へのこだわりではなかろうか?
サービス業にも当然「品質」へのこだわりはある。
日本的な「おもてなし」は世界中で評価されている。
「売上至上主義」ではない「顧客満足主義」
「品質」と「誇り」こそが日本人が大切にしてきたビジネスの基本姿勢。
過去も現在も製造業が「売上至上主義」であったなら今の日本の製造業に対する評価は全く違うものになっていたと思う。
さて、ネットビジネスでの品質とは何か?
ネット社会になって企業は世界に評価される存在 になった。
果たして今の「ネット企業」の中で「品質」を担保しながらオリジナルのビジネスモデルを構築できたところがあるだろうか?
他人の所有物を「コピペ」して売上を上げることを「推奨」するような企業が上場企業として存在している限りかなり怪しいと言わざるをえない。
未だに日本のネット企業は海外ビジネスの「模倣」を「売上至上主義」という思考の中で続けている。
我々はそうあってはならない。
20年目を迎える当社とグループ企業各社は「品質」と自らの「誇り」にこだわり、事業を進めていきたいと思う。
常に「顧客とユーザー」の目線を忘れてはならない。
それはネット企業であるとかないとかは全く関係ない、我々の理念として持ち続けるものである。
また新たな10年が始まる一歩として肝に銘じたい。
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