5月3日放送の「中小企業ビジネスジャーナル」で「働き方改革」を取り上げる。
番組でやる前に勉強しなければならないのが自分の務め。
ロケや記事集めするうちにそれなりの知識も身につくわけで。
番組の構成は今回も山口先生司会の座談会形式。
盛り上がる番組になるのは間違いなし。
とはいえ、自分なりに勉強したはけ口がないので、ここでちょっと語らせてもらうんだけど。
「働き方改革」の本質がなんなのか?
今回の改革の全容は「9つの項目」が中心になっている。
「外国人材の受け入れ」や「転職支援」「高齢者の就労支援」まで入ってる。
その中でも特に話題になっているのが「長時間労働の是正」と「非正規社員の処遇改善」である。
長期間労働の是正では「残業時間規制」が話題になっており処遇改善では「同一労働同一賃金」が話題になっている。
そもそもの話、なぜこんな改革をしなければならないのか?
派遣社員やパート社員の給与増額?労働者の健康管理?個人消費の拡大?
総労働人口が減少する中で「源泉徴収」しやすい「サラリーマン」を増やし「税収」を確保することが狙いのはず。
それを「政府は労働者の味方です!」みたいな顔して正論ぶってるのが如何ともしがたい。
特に今回経営者が「イラっ」としているのは「労働基準法」をいじってまで国が民間企業の「経営」に口出しをするってこと。
日本は資本主義で民主主義のはず。
民間企業の経営にまで手を突っ込むのは筋が通らない。
とはいえ、昨今の経営者のモラルにも問題がある。
36協定なしの残業強要、派遣社員やパート社員に対する冷遇、パワハラの横行。
これらの歯止めには今回の改革は一定の効果があるであろうが、納得できないのは「ちゃんとやってる経営者」だ。
我々のような「IT型サービス産業」はまだ良い、なぜならパート社員はあまりいないし、派遣社員はいても高額の時給をもらっている。
問題は流通系小売系建設系の業種だ。
今回の労働基準法を守ったら「倒産」する企業も出てくる。
労使で「暗黙の合意」をしている場合もあるように思う。
しかし、そうは言っても今後は全業種で改善していく必要がある、経営者にとっては一苦労である。
それでは「働く人」にとっては「もろ手で万歳!」な改革なのだろうか?
職務給が本格的に導入されたらどうなるだろう?
「長く会社にいるから部長」や「何やってるかわからない先輩」「生産性の低い社員」の給与は安くなる。
非正規社員、正規社員という区分けがなくなり「能力」だけで給与が決まる会社。
ベテラン社員も新入社員も業務が同じなら同じ給与。
労働が「時価評価」されて「成果」と「スキル」で評価される。
果たしてこんな給与体系にみなさんは満足できるのであろうか?
これからは「サラリーマン皆スキルアップ!」して能力向上に努めないと給料が上がらないことになる。
まぁ、当社のビジネスとしては「フォローウィンド」だけどね!
なんか経営者にも労働者にも大いなる苦痛を伴うわりには自らのメリットが少なく「政府」の実入りが増えるのが身になるのだが、果たしてみなさんはこれに納得するのであろうか?