先週、若手メンバーとの面談でちょっと嬉しい出来事が。
「私、今年になって気づいたんです。仕事って一人でできるものじゃないって」
「ほぉ、それは良いことに気がついたね、どうしてそう気づいたの?」
「最終的に売上を上げるのが私の仕事ですけど、その前段階で『色々な人の協力があってこそなんだなぁ』ってわかったんです」
営業的な職種に就く彼女は入社以来、現場の一線で数字を追っている。
最近の実績は目を見張るものがある、唯我独尊になっても仕方がないお年頃だ。
その彼女が「チームの大切さ」に気づいたと言う。
「周りの人たちがしっかりとやってくれているから私は実績が上げられているんです、本当にそう思うんです!」
勢いが止まらない・・・。
「それに気づかないで、自分一人でやってるなんて思っていた自分が恥ずかしいです」
すごいなぁ・・・。
この「告白」はとても嬉しかった。
「チームワーク」を組織のテーマにして2年が経つが、それがこんな形になっているなんて。
周囲に感謝して、相手の仕事に敬意を払う事こそが「チームワーク」の要なのである。
これって、実はなかなかできることではない。
若くて営業の実績を上げている頃は誰でも生意気なものだ。
「俺が稼いでみんなを食わしてやってるんだ!」
そんなふうに豪語する「リクルートマン」は何人も存在した、自分だって多少はそんな感じだった。
それは会社もわかっていてわざと仕掛けるところもあった。
そんな生意気な営業マンたちが日々切磋琢磨することであの爆発的な成長を達成することができたのだ。
そんな生意気営業マンも実際のところ、時折庶務さんやスタッフさんに「お土産」持参してご機嫌を伺っていた。
そんなだから周りも「生意気」を容認していて、営業成績が不調で勢いがなくなると「おい、最近威勢が悪いなぁ!」などとハッパをかけたものだ。
各部署メンバーがお互いに敬意を払っていたからこそ、お互いを励ますことができたのだ。
お互いに「敬意を払って仕事をする」ことは大事なことなのだ。
少なくても組織の長となるべきものはその思いをなくしてはいけない。
逆に「チームワーク」を阻害するのは「軽侮の念」
相手を軽く見て、見下すような態度。
「あの人は大した仕事をやっていない」「あの部署はさして重要ではない」
右の人には左の人を悪く言う、左の人には右の人を悪く言う。
こんなことではチームワークどころかまともな仕事ができない。
こんな人はリーダーとしての資格はない。
少人数で良いパフォーマンスを求める組織においては「敬意の気持ち」が礎になる。
冒頭の入社数年目の女性メンバーの「告白」に改めて教えられ、心踊らされた週であった。