夏休みモードの本日8月13日。
両親を連れて福島県いわき、田舎の旅。
昨日は温泉宿で一泊し、今日は親戚周り。
午前中は父方、午後は母方の親戚へ。
田舎のお盆は今日が初日、今日の夕刻に「迎え火」を炊いて先祖を家に迎え入れる。
今日の午前中に先祖に会うためにはお墓に行かなければならない。
父方の実家の墓参りを数年振りにする。
「おかげさまでなんとかやってます。ご先祖様ありがとうございます」
代々継がれている思いを感じる。
その後、母方の実家へ。
農業に従事している人がほとんどの母方の親族。
皆、年を取り体調もすぐれないようだ。
そして何よりいわきの農業を憂いている。
農業が主な産業の福島県いわき市。
その農業が震災の影響(原発)で未だに苦境に陥っていることを知ってもらいたい。
学校の授業で野菜を栽培しても児童に食べさせることができない小学校。
一般家庭でも「地面」に植えたものは子どもに与えないことが習慣化。
そして、今回新たに知ったこと。
震災によって人が住まなくなった土地に「いのしし」や「さる」などが野生化して増えていること。
そしてそれらの動物が民家に侵入したり農作物を荒らしたりしている。
このような「獣被害」に対して県も国も対策を打っていない。
狩猟する人も減っているので民間でも対策できない。
このようなことはマスコミは一切報じない。
福島原発近辺から避難して来た人々、そしてそれらの人々を受け入れる人々。
日頃報じられない、人々の苦悩と諦め。
農業はもっと深刻だ。
マスコミによる風評被害に増して獣被害、後継者問題。
叔父や叔母が話しているように、このままでは近い将来にいわきの農業は壊滅状態になってしまうだろう。
政治家もマスコミも自分たちの都合で論争するのではなく、今起きている問題に正面から向き合ってほしい。
あなた方が”利用”して来た「当事者」は未だに苦しんでいる。
ご先祖様が大切にして来たものを我々も大切にしなければならないと思う、お盆の初日だった。