「ジョハリの窓」というのがある。
アメリカの大学で発表された「対人関係における気づきのグラフモデル」のことだが、
会社の研修で知ったのは20年以上前。
最近、またこれが気になりだしている。
自分も他人も知っている「開放の窓」、他人の知らない自分だけが知ってる「秘密の窓」、
自分は知らないけど他人が知ってる「盲点の窓」、そして誰も知らない「未知の窓」がある。
開放の窓だけで生きていれば、おそらく人間関係のトラブルはないんだろう。
盲点の窓という自分に見えていない「自分」が存在する、これが恐ろしい。
知らないうちに「粗相」をしているかもしれない!
そいつのせいでトラブルになっていることもあるかもしれない!
こわ!
秘密の窓は誰にでもあるだろう。
全てを開放して生きているのは赤ちゃんぐらいだ。
秘密の自分は奥底にあるから厄介。
外向的で悩みなんて無さそうな人、実は傷つきやすいナイーブな人だった、なんてこのケースだよね。
ちなみに、未知の窓ってのがあるんだけど?
これ、前から思っているんだけど他人にも自分にも見えていない「自分」って何?
潜在的に持ってるの?
そのうち急に出てくる?
何かをきっかけに性格が変わっていくようなことなのかな?
「自分ってこんな部分あるんだ!」なんて発見があったら楽しいね。
ちなみに、カウンセラーという仕事は相談者に「盲点の窓」を気づかせてあげることだね。
最近の人は自己肯定力の低い人が多いから「あなたにはこんな良いところがあるよ」なんて言ってあげると自信が持てる。
我々世代は逆に「あなたは自分が思っているほどではないですよ」と言われることの方が多そうだ!(バブル入社組?)
さらに言えば、占いってのは「秘密の窓」を暴くこと!
「なんでそんなことわかるの?」ってリアクションするのはその証だね。
姓名診断、星座、手相、その他の占星術であなたの内面を覗きます、そういうことでしょ?
ある程度年齢を重ねていくと「開放の窓」が広がっていく気がするけど、それでも他の窓は無くならない。
特に盲点の窓というのには関心なくなる、あえて見ないよなぁ。
でも、勇気を持ってその窓を開けるとさらに素敵な自分になれるかもしれない。
事業も一緒だと思う。
自社も周囲もわかってる会社の姿は良いとして。
周囲から見えている自社の姿が自分達が見えている姿とは違う?
ちょっと恐ろしい「盲点の窓」
長く続けている企業であればそれだけ自分が見えなくなっているのではないか?
最近の大手企業の問題もそんなところにあるような気がする。
また、会社の中で自分だけが知っている「秘密の窓」があるとしたらそれは良いことではない。
盲点をなくすためにはなるべく他者の意見を聞くべきだし、秘密をなくすには社内のブラックボックスをなくすべき。
会社の成長も自己の成長も同じ「他人から見られている自分」を新たな武器にできればより素敵になれる。
さらに、「未知の窓」が開かれると新規事業が始まるかもしれない!「自分の会社にこんな資産があったんだ!」なんて発見があったら楽しい。
ジョハリの窓、すごいなぁ。