「基本なんでもできますよ、俺能力高いんで!」なポジティブ野郎と「基本的に何もできる気がしないです」なネガティブ人間がいる。
前者は自己肯定力が高い人、後者は低い人。
口に出すかどうかは別にしても最近は年齢にかかわらずに低い人が多い気がする。
自己肯定力の高い人は自信満々で何にも臆することがない人か?と言うとそうでもない。
内面はデリケートで臆病で心配性だったりする。
それを見せないようにするために、あえて虚言とでも言えるような強気の発言をする。
自分が新卒でR社に入った時、営業配属に決まった時がまさにそうだった。
自信なんて全く無かったし、やる気だって無かった。
それでも入社挨拶で「ナンバーワン営業マンになります!」と宣言したのは、そんな弱気を隠すためだった。
強気の発言の裏には途方もない不安や弱気がある。
先週の「弁証法」みたいだね。
と言うことは、自己肯定力の低い人というのは実は?
結構当てはまるかもしれないよね?
日頃弱気な発言をして「私には自信がありません」「到底やれるとは思いません」
なんて言ってる人が、実はものすごく粘り強く結果を求めたりする。
それに実は気が強くて、頑固だったりする。
そして意外にも大胆だったりして。
そんな自分を見せると嫌がれられるかもしれないから自己肯定力が低いと見せてたりする。
自らの中に「正と負」「善と悪」「ポジティブとネガティブ」が共存するからこそ「人」である。
ヘーゲルも言ってるよ。
自己肯定力の高い低いで人を見極めることはできない、人間はもっと複雑な面を持っていると言うこと。
忘年会続きでアルコール漬けの脳みそがそんなことを考えている。
今年も終わるなぁ。