前回の自責の話の中で、問題発生時に自責の念を持つ人は比較的「社会のルールを守る」タイプだと言った。
ルール通りにやっていれば自らに問題が降りかかって来ることはない、と思っているからなのだろう。
社会のルールを守るのは確かに大切なこと。
しかし、それが「他人が作ったルールや価値観」を守るとなると話は別。
社会のルールだけではなく、誰かの作ったルールや価値観も素直に受け入れて守ってしまう人たち。
我々のようにバブル前後に採用された世代。
子どもの頃から「偏差値」でランク付けされ進学する学校はそれで決まって行く。
偏差値の高い学校に進学し、有名企業へ就職することが成功者の証。
何をやりたいか?どんな生き方をしたいか?そんなことを考えることは微塵もなく「知名度」や「規模」で就職先を決めていた。
自分の尺度ではない、世間が作った尺度。
入社後はどうだったのだろうか?
自分はと言えば、高校受験で第一志望に合格できなかったことで若干の敗北感と燃え尽き感で勉強について情熱を失い、音楽という情熱を見つけて将来はその世界に行くことを自分の中では決めていた。
それゆえ人並みの就職活動をやらずにツテを辿りながら業界入りを狙っていたが、ひょんな事でリクルートグループに入社。
そこでの様々な体験と人との出会いによって人生観を大きく変えることになる。
5年半で卒業、起業する。
今年25年を迎える企業家人生には辛いことも楽しいこともあったが後悔(起業やめておけばよかった)したことは一度もなかった。
最近同じ世代の人たちに会うことが多くある、経営者もサラリーマンも。
経営者たちは未だに血気盛ん「社会は俺たちが変えて行く!」という気概を持っている人が多い、刺激的だ。
サラリーマンたちの元気の無さが気になる。
話は昔話と子どもの話と体の話。
爺さんかよ!
一生懸命就職活動して有名企業に入社したあの人たちが皆元気がない。
みんなそれぞれやりたい事があっただろうに。
人生100年時代、我々世代のサラリーマンたちはこれからの人生どう生きるのだろうか?
そろそろ他人が作ったルールから解き放たれて「自分のルール」を持ってはいかがだろうか?
マスコミや過去の人々が作ったルールや価値観に縛られることなく「自らの感性」で見る社会。
経営者の中で元気が良いのは「自らルールを作るビジネス」をやっている奴らだ!
誰かが作ったレールの上を走るんじゃなくて自分でレールを引くような事業をやりたい、そんな経営者は元気だ。
我々の年齢くらいビジネスキャリアを積めば人脈もスキルもそれなりにできる。場合によっては使えるお金もそこそこある。
GoogleやFaceBookのような若手経営者ばかりではなく、我々だからこそできるようなビジネスを構築しようと真剣に考えている。
そろそろ誰かの作ったルールを守ることより、自らルールを作るような生き方をしようよ、同輩!