お彼岸も過ぎるといよいよ秋。
この夏は「体にくる」暑さだった。
毎年夏の終わりに我が身に課しているのが「人間ドッグ」
今回は、恥ずかしながらの我が身の話。
最近の4年間、本気の人間ドッグを受けている。
PET、CT、MRI、超音波、腫瘍マーカー、胃カメラ、などなど。
2日に渡って繰り広げられる検査祭りは精神的にもシンドイが、会社のメンバーからは「絶対に受けるように!」とキツく言われているので仕方がない。
これまでは検査によって自分の体の特性を様々な角度から教えられた。
例えば頭の中に「水疱」があって脳を圧迫している、しかし悪さはしていないので経過観察。
背骨が若干ヘルニア気味などなど、ちょっとショックを受けることはあっても、過去3回の検査は無事に終了していた。
しかし、今回4回目の検査でついにある結論を「宣告」されたのである。
全ての検査が終了し胃カメラの鎮静剤が切れて意識が回復した頃、結果を元に面談が行われる。
「さて、検査の結果をお話しします」
「はい、よろしくおねがいします」
「PET、CT、MRI、超音波、腫瘍マーカーの結果を見たところ、重篤な疾患は見られませんね」
「そうですか、ありがとうございます」
「胃カメラにも問題は見られません、ピロリ菌も存在してませんね」
「それは良かったです」
「ただですねぇ、これを見てください」
「・・・やっぱり良くないですか?」
「うーん、良くないですね、毎年悪くなってます」
「そうですよねぇ、やっぱり良くはならないですよね」
「努力はされていますか?改善の気配がないのですが?」
「やってるつもりなんですけどねぇ」
「鈴木さんね、いいですか、このままでは本当にまずいことになりますよ!」
「はい・・・」
血液検査の結果を見ながらの会話である。
何の数字を見ているのか?酒飲みのご同輩にはお分かりであろう。
ガンマーGDP等の肝機能の値と糖質関連の値である。
肝臓と糖質の値が悪いということは「酒の飲み過ぎ」である。
1年365日、ほぼ毎日飲んでいる身としては返す言葉がない。
「鈴木さん、今までは良いですが、これからの事を考えるなら週に2日はお酒やめましょう」
「そうですよねぇ・・・」
「やめたら体が変わりますよ、自分でわかるくらいに」
「あのぉ。糖質の問題もお酒でしょうか?」
「はい、間違いなく」
「そうですか、わかりました・・・」
ドクターとの面談は以上である。
あれだけの時間を費やし辛い思いをして検査を受けた結果が「酒の飲み過ぎ」と結論づけられる虚しさもさることながら、ドクターにここまで言われるとヘコむ。
帰宅する道すがら考える。
「こりゃ本気でやってみるか、禁酒は無理でも減酒ならできるだろうし」
そうなのである、禁酒などという無謀な事はできるわけがない、そこでドクターが言うように週に2回の「休肝日」を作るのである。
やるとなったら即始めるのが大切。
週末2日を休肝日とする、と決める。さらに平日も何もなければ飲まない!
日曜日の夜から早速始めた。
それでもビールのあの感じが欲しいので「ノンアルコールビール」Dryゼロにしてみた。
これ、意外にも良い感じ。
日曜日と祝日月曜日、無事禁酒に成功する。
しかし仕事が始まると飲む機会が増える。
結局、先週は火曜日から金曜日まで飲む。
悪いことに今回は土曜日に番組収録があり、打ち上げと称して飲んでしまう。
先週の成績としては週末2日の禁酒のみで終わった。
それでも、週末のランニング終了時に体重を図ったらピーク時より1.5キロほど減っていたので成果が出てないわけでもないようだ。
今週から2週目に入るが半ばから社員旅行がある、これは飲まない訳にはいかないからなぁ。
まずは1ヶ月続けてみよう。
そうして1年後に人間ドッグで「ほら、どうだ!」と胸を張りたい!
始めた以上はしっかりと続けなきゃね、乞うご期待!