Queen人気が止まらない。
映画が大ヒットし、先週はDVDとBlureyが発売になりラジオからはQueenの曲がひっきりなしだ。
我々世代には懐かしいバンドだし、高校生の頃には数曲コピーして演奏した。
その頃はCDはなく、レコードからカセットテープへダビング。
テープに録音した曲を何度も繰り返して聴いてるからそのうちテープも伸びて(key)も変わっちゃったりしてね。
あの頃は1曲1曲が貴重だった、アルバムレコードは1枚3千5百円、高校生がホイホイ買える金額ではない。
レコードは何度も聞くと磨耗するからやはりテープにダビングして聴く、気に入ったアルバムは特にそう。
カセットテープはラジカセで聴く、レコードは「コンポ」で聴く。
コンポってレコードプレイヤーとアンプとスピーカーとチューナーとカセットプレイヤーが別々になって組み合わさったもの。
全てがアナログのケーブルで繋がっていたからケーブルの質まで気にしたりしてね。
レコードを聴くって結構贅沢な行為。
レコード針が落ちると細かなノイズがあって、そこから音が飛び出してくる感じ。
ラジカセでカセットテープを聴くようになって手軽になった。
スイッチ一つで音楽が聴ける、楽器の練習も捗る。
さらにウォークマンの登場が音楽の手軽さに革命を与えた。
高校の通学電車ではみんなウォークマン。
車に乗るようになってカーステでカセットを聴くようになり、どこでも音楽状態は加速する。
でも、そうこうしている間に社会人になり、しばらく音楽に触れなかったら時代はデジタル化。
音楽のデジタル化は勝手に加速しており、ダウンロードで聴くようになってた、さらにはオンラインだって!
音楽は所有から聞き流しの時代へ。
最近では昔の曲もデジタル化されてクラウド化されている。
iTuneで年会費を払えばどんな曲でも聞ける。
Queenの懐かしいアルバムもデジタル化。
パソコンで聞いてみる、iPhoneで聞いてみる。
「・・・・音が違くない?」
音程がとかじゃなくて、あの頃の音の感覚と違う感じ。
「軽い」のである。
音の圧力や艶?、空気が震えるような音を感じない。
「We will rock・・・」なんてドラムの低音が床を叩くような感じで響いてた。
「ボヘミアン・・・」のコーラス部分は部屋が鳴り響く感じで広がっていた。
こんなものである、デジタルの音はこんなものである。
同じ曲をデジタルとアナログで聞き比べるとその音の違いに驚く。
最近の人たちはアナログの音を知らない、デジタルの音が最初の出会いである。
だからアナログの音を聞いたら驚くと思う。
聴いてもらいたいなぁ、感じてもらいたいね音の圧力を。
確かに映画館での音も良いんだけど、映像がない音楽だけの状態で感じて欲しいんだよね。
生演奏の素晴らしさを超えることはできないけれど、レコードやテープにしかない音の色気を感じてもらいたい。
そういえば、最近レコードプレイヤーが売れ始めているそうな。
違いのわかる若者が増えているのか?それともおじさん達が懐かしさを感じるために買っているのか?
騙されたと思って一度聞いてみてよ、後悔はしないと思うから。