7月31日。株価が1万円を超えてきて、上場企業の収益が改善。日経新聞によれば4月〜6月の四半期決算では経常損益は黒字に転換したそうで。
それでも売上高は減少傾向で、前年同期比の全産業の経常利益は78%減の水準、”合理化”によって利益を確保している模様です。
同じ日に発表された失業率は5.4%。求人倍率は0.43倍。両指標とも先月よりも悪化中。下げ止まる気配なし。
個人消費は、回復基調にはなっているようですが、雇用環境の改善については全く気配が見えず。
先週後半、普段はあまり混んでいることのない麹町界隈の飲み屋さんが、結構遅い時間までどこも一杯。
なんかあったのかな、などと思ったら月末で送別会が多いようです。
月初に飲み屋さんが流行ると歓迎会、月末は送別会。最近は月初に混むことはないように感じます。
上場企業の業績が回復しても、雇用環境の改善が見られない今の状況。
いびつな景気回復は、果たしてこのまま続いていくのでしょうか?
電機、自動車業界が回復し始めているようですが、株価の上昇だけを狙い、会計基準を歪めて雇用を犠牲にしている状況は、決して長くは続かないと思います。
雇用状況が安定し安心して暮らせる状況にならないと、本格的な景気回復は難しいのではないでしょうか?
本格的な景気回復のためには、企業経営者の新たな施策が必要になっていく。それは大手や上場企業だけに頼ってもいられない状況といえます。
自社の株価や自社利益だけを考える経営から一歩進んだ経営に勇気を持って取り組んでいく必要性を感じます。
世の中に少しでも役に立つ取り組みをしていきたいと考える今日この頃です。