昨日まで、一泊二日の全社研修。
毎年恒例で、半年に一回の半期振返りと半期目標設定のための研修。
半年に一回やっているので、いつも通りにスケジュールをこなしてきたわけ。
一日経って、じっくり考えてみた。
本当に身になる研修を行えたのか?を。
半期に一回のこの研修には、実はいろいろなテーマが存在する。
過去、当社がまだ10名足らずで研修の制度もなかった頃。
日々の仕事に追われて、自分たちの仕事の意味合いなど考える余地がなかった時代。
泊まりの研修で、そのあたりを共有しようという目的で始まったこの研修。
社員が増加する過程で少しずつその意味合いを変えて行き、リーダーを育成する目的になってみたり。
セクションが分かれてきて、それぞれの仕事の理解が薄くなり、セクションをまたいだコミュニケーションのきっかけ作りを目的にしてみたり。
その時期、タイミングで目的を変化させながら、半期研修は行われてきた。
今回の研修はどうだったのだろう?
研修の目的は明確で、それは達成されたのであろうか?
自分には、それがどうもすんなり落ちてこないのである。
各チームとも発表の内容は、良く練られていてプレゼンもよかった。
これはお世辞ではなく、本当に感心するところである。
初めてプレゼンする若手も緊張しながらも、しっかりと発表できていた。
それは、一定の成果であり、研修の評価として“あり”であろう。
しかし、この研修の後に何が残るのか、が気になる。
皆、研修が終わってホッとしている。
終わってホッとする研修って何?
もちろん、リーダー達はなれないチーム目標の発表という重責を負っているので、終了した開放感には「ホッとする」であろうし、それは充分に理解できる、お疲れさま。
しかし、リーダーではない、若手、マネジャーを含めて「ホッとしている」のである。
この手の研修で終わった後の感想は、「よし、やってやる」か、「何か力がわいてきた」ではないか?
今の研修は、「研修の為の研修」になっているのでないか?
年に二回の通過点であり、恒例行事。ちょいとしたリーダー達の試練?
本来の目的は、チームのやるべき目的を明確にすることであり、そのことを全社で共有することなのではないか?
しかし、今回のチームの編成は先月下旬に決定されている。
当然、事前準備などはできていない新設のチームもいくつか存在する。
それらのチームも含めて一泊二日の研修で目的と目標を決めよ!などとはあまりにも乱暴すぎる。
もっと、じっくりと話し合い、議論を尽くす必要があるのではなかろうか?数日をかけて理解を深める時間が。
そのような自戒の念が噴き出す。
研修を行うというのは、経営の意思であり、経営者の思いが反映されていなければならない。
以前からこの半期研修については見直す必要を感じながらも、成り行きでやってきた自責。
とはいえ、期初と半期の「仕切り」は必要。
それが、今のような「研修」スタイルであるべきなのか、を再考し決定する時期にきている。
研修はやる事が大事ではなく、目的が達成できているかを検証することが大事。
メンバーの皆に、笑われそうだね。