13日に大阪出張。1泊して翌日、以前からやりたかった熊野詣でをしてきた。
なぜ、熊野か?
理由はいろいろあるが、どうやら鈴木家の本流が熊野にある、という話を聞いてから気になっていた。
さらに、数年前に世界遺産になった。
そして、昨年台風で大きな被害にあった。
それらが重なって行ってみたくなった。
新大阪9時3分発の特急くろしおに乗って、紀伊田辺まで。
紀伊田辺でレンタカーを借りて、いざ熊野本宮方面へ。
約2時間で、川湯温泉みどりやさん到着。
荷物を降ろし、早速古道へ行ってみようということになる。
出発の際に「どれくらい歩きます?」と宿の方ににこやかに聞かれて「まぁ2時間くらいですかね」と適当に答えた。
「それであれば、伏拝王子から3.3キロのコースが良いでしょう。お送りします」
なるほど、こちらは初体験だし、そう言われればそうなんだろう。
3キロ程度ならば走れば15分程度だが、まぁオススメされるままに行ってみよう。
宿の方に車で10分、伏拝王子まで送っていただく。
車の帰り際、宿の方が「本宮に着いたら連絡ください、お迎えにあがります」
なんて良い人達なんだ!迎えに来てくれるとは。
さて、出発。ここが今回のスタート地点。
古道はこんな感じ。まぁ基本的に山道。
周りは木々が高くそびえているので、晴れていても薄暗い感じ。それにしても蒸し暑さが半端じゃない。
約1時間歩いたかな、本宮裏手に到着。
現在の本宮は明治時代に移設されたもので、以前は熊野川の中洲にあったそうな。
それが明治時代に洪水があり、人も社殿も流されたので本宮を現在の場所に移したそうな。
現在は大きな鳥居があって、その奥には本宮跡がある。
やはりそこまで行かなきゃならん。
で、これが大鳥居。
これが、本宮跡。
はっきり言って、現在の立派な本宮よりもこの本宮跡の方がビンビンキテた。
すっかりバテバテで宿の方に迎えに来ていただき、宿へ。
温泉と食事、そしてうまい酒でその日は早くにご就寝。
二日目、出発の際に宿の方に「今日はどちらへ?」と聞かれたので「速玉と那智へ」と答える。
すると「速玉さんだったら是非神倉神社に行かれた方が良いですよ」と言われる。
神倉?チェックしてなかったが、そう言われるのであれば行ってみよう。
熊野速玉大社は、普通の神社だった。
そのすぐ近くに神倉神社はある。
駐車場もは小さい。入ってすぐの社殿は小さい。ん?これか?
しかし、実はここからすごいことになっていく。
敷地奥にとにかく急な勾配の石段が永遠に続いている。
本当に急で登るのも大変そうだが、降りるのはもっと大変そう。
聞けばここで火祭りが行われ、男たちがこの急勾配を駆け上るそうな。
意を決して登り始める。
どこまであるんだ!この石段!汗がボタボタ落ちる。
なんとかその急勾配を登りきった山の頂きにはなんと大きな岩が!
大きい!本当に。それがこれ!
自分の大きさと比べてみて。大きいでしょ。ここもこの場所はビンビンキテた。
頂上にこれだけの岩ってどうしてよ?
謎を残しつつ最後の那智大社へ。
大門坂駐車場に車を止めて、大社と滝を目指す。
約1.3キロの古道歩き。
正直なめてた。距離も短いし、古道は前日歩いたし。
ところが、ここの古道は凄かった。
入口付近の夫婦杉。
ここから延々と上りの石段。きつかった、午前中も神倉で登ったのに。
那智大社は登りきった喜びが大きかった。
そのまま那智の滝へ。
ここはさすがに素晴らしかった。
これで三大社詣では終了。
車で南紀白浜まで戻り、車を返して空港へ。
18時30分の羽田行きで東京へ。
とっても疲れたが、充実感は一杯。
かなり心が洗われた旅だった。
しかし、気になったことも。
それは、川岸の被災状況だ。
未だに片側通行の道もある。まったく復旧の目処のたっていない道もあった。
現地に行くまで、こんな状況になっているとは思わなかった。
那智の滝もちょっと下流に目をやると木が倒れ、石が崩れている。
それでも、現地の人達は元気で、我々にも優しく笑顔が印象的だった。
神々しさを感じる旅ではあったが、様々な人達との出会いがあり、大いなる縁を感じることができた。
これからの自身の生き方に何らかの影響を与えそうな予感がする。
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