日頃ドラマなんて見ないんだけど。
先週月曜日、たまたま休日だったから月9ドラマの最終回を見た。
小栗旬君と石原さとみちゃんの恋愛ドラマなんだね、結局は。
小栗旬君がIT系企業の社長、29歳の青年社長(死語だな)ってことで、若干自分ともリンクしたりして(批判は無用)。
でも、IT企業って言うけど、一体何屋さん?
トップ2人の若き日の写真はアップルコンピューター設立時のジョブズとウォズニアック?
事業内容はアプリケーション開発?サーバ管理?なんなんだ?政府系の仕事を直で受注?設定がむちゃくちゃだな。
こういうあいまいな設定が同じような業界にいると恥ずかしくなっちゃうんだよね。
で、身内から裏切られたり、発注断られたり、すったもんだするけど、要は2人の恋愛ドラマなんでしょ?
周りの状況は実はどうでも良かったりして。
こういうドラマが人気あるのかなぁ、なんか不思議。
あ、ごめん、毎週楽しみにされた方には申し訳ない。
それで、思い出した。
昔の月9ってどうだったか。
我々世代には「東京ラブストーリー」なんだけど。
当時自分は26歳、営業マンバリバリの頃だから、実はドラマもあまり見ていない。
それでも、当時はあまりにも評判になったので録画して見てた。
すでに知らない世代が多いので、簡単にあらすじ書くね。
フジテレビで1991年の1月から3月まで放送されたドラマ。原作は柴門ふみの連載漫画。
愛媛から出てきて大学を卒業し、スポーツ用品メーカーに就職した永尾完治(織田裕二)が職場で赤名リカ(鈴木保奈美)に出会いお互いにひかれていく。しかし、同窓会で高校時代の憧れだった関口さとみ(有森也実)に出会い、リカとさとみの間で揺れる完治。間にいろいろとあるが、結局保守的なさとみと結婚する事になる。リカのけなげさと気丈さが視聴者に大いに受けて、さとみバッシングが起こる。さらに完治の優柔不断さと子どもっぽさに女性陣は賛否両論。ちなみに織田裕二としては、この作品は気に入ってないらしい。
なぜこんなに詳しいかって?
思わず見てしまいました「東京ラブストーリー」今日雨だったし。
さらにネットで検索して完全に蘇ってますよ、記憶が。
で、この頃の月9って純粋に恋愛物だった。
だって、仕事の内容なんてほとんど関係ないもん。
原作は広告代理店だったらしいけど、スポーツ用品メーカーでも全く関係ない。
単純に男女の恋愛がストーリーだった。
だから見やすいんだろうね、自然に感情移入できる感じ。
ちなみに、この東京ラブストーリーの登場人物について話をするけど。
完治って今見ても腹立つね。
優柔不断ではっきりしない。みょうな優しさで相手を傷つける、ガキだね。
さとみも嫌い。誰かがそばにいなくちゃ何も出来ないって顔してるんだけど、結構計算高い。最終回でリカと再会したときの勝ち誇った顔がむかつく(失礼!)
それで、リカ。
いい子だよね。気丈で一人でも生きていける、傷つく事なんて気にしないよ、ってな顔して実はとってもナイーブ。
「君は僕がいなくても生きていけるよね」なんて男から言われちゃうタイプ。
そんな事を言われても笑って「じゃあね!」なんて笑って別れちゃう、でも陰で泣いてるのね。
うーん、健気、キュンとするね。
月9に限らず、人気のあるドラマってテーマがはっきりしてて無駄な事はあまり描写しなかった気がするな、昔は。
そう言えば、当時は「リカ」タイプの女の子って結構いた気がする。
いわゆる男前女子。
1991年、バブルが崩壊して景気が悪くなってきていた時代。
それでも、ビジネスマンは元気だったし、特に女性の活躍が目立っていた時代だった。
男女雇用機会均等法が1987年施行。
その影響もあってか、「ツッパッて生きていた」女性たちがたくさんいた。
あれから20年の時が過ぎた。
かつての男前女子たちはどうしているのか。
自分が知る彼女たちは今でも「らしく」生きているようだ。
それぞれの事情はある中でも気丈に生きる彼女たち。
素敵だね、これからも男前に生きていって欲しいなぁ。
ちなみに、今、完治とリカが再会したらどうだろう。
おっさんになった完治にリカは「カンチ!」なんて叫ぶだろうか?
いや、無理か。
今の完治は「青島君」だからな・・・。
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