週末は三連休、体育の日でもあり、各地で運動会が盛り上がる。
ふっと思い出したが、自分は小中学生の頃、運動会は楽しみだった。
なぜかと言えば、常に“勝てた”からだ。
東京下町の公立校ではライバルもそんなに多くない。
勉強でも運動でも、それなりにやれば上位でいられる。
特に足には自信があった。徒競走では1位は当たり前。
リレーの選手に選ばれるのも当たり前だった。
運動会は楽しかった。
しかし、高校に進んでからは状況一変する。
私立の男子校。
一学年400人以上が男ばっかり、さらに半分は付属の中学から進んでくる。
とんでもなく勉強できる奴も、とてつもなく足の速い奴もいる。
何もかもが、中位にも位置しない自分。
完全に自信喪失。
運動会なんて、大嫌い!というか、運動会ってあったっけ?
まぁ、そんなこんなで自分は“音楽”に活路を見いだすんだけどね。
何はともあれ。
小中学校の頃はいわゆる「井の中の蛙」だったわけで。
高校に入って「大海」を知るわけだ。
でも、考えてみると「井の中の蛙」も悪くない。
だって、とりあえずは“勝ち癖”が付いていた。
競争すれば「勝つのが当たり前」だったんだから。
勝つ事を知ってると、負けた悔しさも知る事になる。
だから、負けないように努力する。
勝てるという前提があるから努力ってするんだよな。
負ける事しかイメージできなければ努力なんてしない。
だって努力しても無駄だと思うし、勝つ喜びも知らないんだから。
だから、井の中の蛙でも勝つ事は大切なんだ。
まぁ良いじゃないか。勝ち癖をつけよう。
仕事もそうだよな、勝てる事がイメージできないのに日々努力する会社ってないよな。
過去でも未来でも勝てた経験やイメージがあるから努力できる。
どんなに小さなマーケットでも良いんだよね、勝てるイメージが持てれば。
なんて考えてたら。
そういえば「ランチェスター戦略」ってのはまさに“井の中の蛙”戦略。
とりあえずは小さなニッチマーケットでNo.1になろうって戦略だから。
小さなマーケットでも“勝ち癖”をつけて、次なるマーケットに進出する。
そうだよな、その作戦はありあり!
新しいマーケットで失敗しても、以前の“勝ち”のイメージにカエルだけで良いよね?
井戸の中のカエルは偉大だ!
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