4月と言えば「飛び込み営業マンがうるさくて」何て言うのは昔の話。
最近はすっかりやってこない。
数年前は採用媒体、証券会社、不動産などなどあらゆる業種の営業マンが飛び込み営業をしていた。
かく言う自分も新入社員の頃は「飛び込み1日10件」「名刺100枚獲得」何てことをやらされてきた。
両方とも大嫌いだった。
やる意味もわからない。
「社会人の厳しさを教える」「学生気分を払拭させる」そんな効果を期待していたらしいが全くのナンセンス。
他に方法はあったろうになぁ。
なんでこんなことを思い出したかというと、某証券会社の営業マンの飛び込み営業を受けて会ってしまったから。
「珍しいよね、最近飛び込みなんて」
「そうなんですよね、我々のチームでも自分ぐらいですよ飛び込みやってるの」
やっぱりな、飛び込み営業の非効率性を考えると会社としてもやる意味を失ってるんだろうな。
「証券会社の営業マンってあまり必要とされなくなったんですよ、最近はネットで株の売買するじゃないですか、皆さん」
そりゃそうだ、ネットで取引が一般的なこのご時世に飛び込み証券営業マンは必要はない。
「数年後には営業マンいらなくなっちゃうんじゃないですかね、このままでいけば」
26歳の若さで随分と達観した話をする営業マンくんだな。
「だから思うんですよ僕は、もっと付加価値つけて会ってもらえる営業マンになる、いやむしろ営業マン以上の存在にならなきゃいけないと」
随分と熱いやつだな。
「ということはファンドマネジャーみたいな役割になるってこと?」
「そうですね、最適な提案ができるような存在です」
いいねぇ、久しぶりに会ったよ熱い営業マン。
彼の言うことには一里も二里もあると思った。
世の中の営業マンすべてに言えるのかも「営業マンがいらなくなっちゃう」現象。
製薬会社においての営業マンMR「医薬情報提供担当者」は一部を除いて殆どが「派遣化」
営業マンの派遣社員化なんて考えてもみなかったが製薬業界ではすっかり定着した。
「保険業界」も外資の参入と同時に「ブローカー」的なアウトソーサーが増えた。
なんらかの専門性がなければ会ってももらえないようになってしまうかも。
飛び込みもさることながら「営業マン」そのものの存在が危うくなるな、こりゃ。
そう考えると、最近お付き合いしている営業の人っていわゆる「営業マン」じゃないんだよな。
保険だって営業を受けるってよりは相談だし、銀行なんて本当に相談してるし解決してもらってるし。
教わることも多いしね。
「付加価値」も良いけど「専門性」と「アドバイス力」のある人が良いなぁ。
そんな人たちの共通したポイント。
相手の話を上手に聞ける、的確なアドバイスを持ってる、伝え方が上手。
これって営業マンにとっても必要な要件であると同時に「企業」や「事業」にも必要な要件である気がする。
顧客との接点である営業マン、その価値はもっと活用されても良いと思う。
やっぱりなくなると困るよ「営業マン」
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