週末2日に渡り、社内研修を行った。
社員旅行は頻繁に行うが、研修はかなり久しぶりとなった。
当社が研修を頻繁に行わなかった理由はいくつかあるが、一番大きな原因は「後味の悪さ」
以前は半年に1回宿泊で研修を行っていた。
半年間の振り返りやこれからの目標などを皆で話し合い共有する。
「当たり前のこと」をしっかりと話し合う研修のような気がするが。
その頃の当社ではこの研修が近づくと皆ブルーになり、研修中も辛そうな表情で過ごす。
なぜなら、グループ発表の際に容赦ない批判がやってくるから。
それも重箱の隅をつつくような、本筋とは離れているような。
このことが参加者の心を砕いていた。
一部の役員が推進していたわけだが、このことがメンバーの「研修嫌い」を招いてしまった。
一部のメンバーには「トラウマ」のように研修に抵抗を示すことになってしまった。
今回、久しぶりに社内研修を実施するにあたり改めて考えてみた、研修することの意味について。
それは「終了後に参加者が何を感じるのか?」だった。
「やっと終わった」「ほっとした」「もうやりたくないなぁ」こう思わせたら失敗だ。
「明日から頑張ろう」「もっと努力しよう」「方向が見えた!」こんな気持ちになってくれたら成功だ。
今回やった事は「社内常識と一般常識テスト」と抽象的な課題をグループ討論して皆で発表するという事。
最初の常識テスト、これの結果にはかなり波乱があった。
会社に関心を持っているのか?マナーは身についているのか?
意外な人が意外な結果になり、大いに盛り上がった。
とはいえ、平均点が40点台なので経営サイドには大きな問題提起となったが・・・。
その後はチーム分けして討論会。
部門をまたいでの即席グループで討論することはあまりなかった、一つのテーマを皆で同じ目線で話し合う事で生まれる何かを期待した。
かなり活発な話し合いが夜まで続いていた。
二日目の午前中にグループ発表を行った。
4グループそれぞれ創意工夫をしながら自分たちの討論した内容を伝えていた。
発表を見ているうちに「過去の『研修トラウマ』はもう無いのかもしれない」と思った。
皆、楽しそうにイキイキと発表している。
その内容も興味深く、与えられた抽象的なテーマを的確に捉えていた。
自分の会社が、メンバーが、本当に誇らしく思える瞬間だ。
このメンバーたちとならこれからも何か大きな事をしていける!
そんな後味を残してくれた研修だった。