「やってみなければわからないじゃないですか!」
ある介護施設で働く20代の男性へのインタビューでの言葉。
若い人がシニア向け介護施設で働くというのはよっぽどの事情があるか、献身的な仕事が好きな人だと思い込んではいないだろうか?
この男性は元々金髪ピアスのバーテン、その後知人の勧めで「介護」の世界に飛び込む。
今ではやりがいを持って働き、キャリアもしっかりと考えている。
彼の言葉は本当にそうだと思う、現場に行って見なければわからない。
「10代から70代の方まで仕事してますよ」
とは介護施設運営企業の採用責任者の方の言葉。
普通の職場ではより若い人の方が良いと思いやすい。
10代の人にはその世代でしかできないことがある、40代、50代、60代、70代の方にもその世代でしかできない仕事がある。
「そうなんですね、知らなかったです」
聞かなければわからないこと、現場に行かなければわからないことがある。
「どうせ、こんな感じでしょ?」なんて知ったかぶりをすると大きな過ちをすることになる。
世間の風評を鵜呑みにして自ら考えることもしない。
「思考の老化」
世の中はネット社会。
実際に見たり聞いたりしなくてもネットが教えてくれる。
「ググればいいじゃん」
そしてググった内容が本物かどうかはわからない「フェイク」だってそこら中にある。
テレビや新聞だって「本物」かわからない。
そういった「怪しげな情報」の中で世の中を知った気になっているのは危険。
本当の情報は現場にある。
本物の情報に触れてこそ思考は深まって行く。
本やメディアも大切ではあるが、現場の声を聞くべき。
年齢の割に「思考が老化」している人が増えている。
一方、先述の20代男性のようにチャレンジすることを恐れない人もいる。
自らの信じた道を進んでみるのは良いこと。
失敗したって大丈夫。いつでもやり直すことはできるから。
現場でわかることはたくさんある。失敗を恐れることなかれ!
頑張れ、若人!チャレンジする姿は美しい。