「早期退職募集!」
20年前のバブル崩壊時には巷で飛び交っていた言葉。
当時の有効求人倍率は1倍を下回り0.4倍まで下がっていた。
その懐かしいフレーズを最近やたら新聞で見かけるようになった。
有効求人倍率が1倍を大きく上回っている現在の話だ。
新聞で発表されているだけでも「金融業界」「製薬業界」「マスコミ」などなど。
もしかすると水面下ではもっと多くの業界で密かに進んでいる状況なのかもしれない。
早期退職の対象はズバリ「50代社員」
今年「バブル採用」の世代が50代を迎える(1989〜1991採用世代)
やたらと多く採用してしまった世代。
ポストもなく仕事もないけど会社に多く存在する世代。
企業としては「世代交代」を進める意味でも早めに整理したい世代。
業績の傾きつつある企業はもとよりや労働集約型から脱却しようとする企業にとっても「邪魔な」世代であろう。
さて、邪魔者扱いされつつある50代の同輩よ!これからどう生きる?
世は「100年人生」を唱えている。
年金もどうやら70歳以上の支給になりそうだ(もしくは期待できないか?)
あと20年以上は働かなければいけない。
「リストラ対象」になるくらいなら、いっそのこと早めに見切りをつけて新たな人生の準備に入るべきではないか?
などと言ってみてもおそらく大多数の同輩諸君は「動かない」
「寄らば大樹の陰」「赤信号みんなで渡れば怖くない」のこの世代が生きてきた時代。
高度成長期に生まれライバルが周囲にあふれていた。
偏差値で選別されて上位者から「良い学校」に入る権利を得る。
良い学校とは「良い大学」に入りやすいところ。
良い大学とはブランド校で「良い就職ができる」学校。
就職は「ブランド」至上主義。
みんなが知っている企業、上場企業に入ることに注力。
見事それができた時に「一丁あがり!」
企業の中での出世ができたらラッキー、でも出世できなくても「ブランド」があればOK!
定年までいられて「退職金」たんまりもらって年金で隠居生活。
定年後は「俺は昔、有名企業に勤めてた」ブランドで生きていくつもり。
これが夢見てた人生。
ところが、信じていた「ブランド企業」が自分を放り出そうとしている。
まぁ俄かには信じられないよなぁ。
でもそれが現実、特に上場企業なんて当然に社員をリストラする。
だから自分の身は自分で守るしかない。
これからの人生を自分でプロデュースする。
そんな気概が必要だと思う。
もう一度言いたい、同輩諸氏早く新たな人生の準備を始めたほうがよい。
大きな組織に頼って生きられる時代は終わったのだ。
これからは「自分の力で生き抜く」覚悟が必要だ。
そろそろ昔の価値観から脱却する必要があるのだ。
頑張れ50代!