先週、緊張していた番組ナビゲーターの仕事。
無事?に終了しホッと一息。
そして振り返る。
「うーん、これで良かったのだろうか?」
今回はいつも以上に緊張した番組になってしまった。
理由はいつものメンバーがいなかったからもあるが。
しかし、それ以上に自分の中にある矛盾を感じていたからであろう。
「自分がこの番組を仕切って良いのだろうか?」
テレビ番組は当然ながら一人でできるものではなく、多くの人たちの協力の元に成り立っている。
中小企業ビジネスジャーナルの制作現場では我々はロケのディレクションと台本制作が仕事だ。
言うなれば裏方仕事なのだ。
にも関わらず、こうして年に数回表に立ってキャスターまがいをやっている。
やはりどうしても不自然なのだ。
元々アナウンサーに憧れたこともないし、芸能活動を目指したこともない。
キャスターの訓練を受けたこともない。
いわゆる普通の中小企業経営者である。
それが急に経済番組のナビゲーターとして登場してゲストに質問して解説者の回答を促す。
見よう見まね感が否めない。
民放はスポンサーがいて成り立つビジネスモデルである。
素人の私がいつまでもキャスターを務めて良いわけがない。
スポンサーが怒ったらどうするんだ!
そんな事を考え始めたら、いても立ってもいられなくなってしまった。
自己嫌悪。
制作担当のパートナーとも話をしたんだけど。
「やっぱり何事も『建て付け』って大事だよね」
「なぜこの人たちがこの場でこのような話をしているのか?」という流れが理解されているだろうか?
「この番組はこの人が話をしてゲストがこんな話をする」ことが自然に受け入れられなければ、違和感を感じてしまい内容が頭に入ってこなくなる。
それは番組制作サイドにとって最悪のことである。
ということで、必然性があればキャスターやナビゲーターを引き受けさせていただくにしても、そうでなければ「建て付け」が悪くなってしまうのでお受けすることは辞退しようかと思っている。
らしくない話ではあるが、そんな風に自分を振り返ることだってあるものだ。