先週は台風7号の進路が話題の一週間だった。
「この時期の台風としては前代未聞」くらいの事をマスコミは言う。
ーうーん、週末には抜けてくれるかなー
ことのほか気になる自分。
実は金、土曜日と二日続けてゴルフの予定がある。
週の前半の予報では金曜日に関東上陸、土曜日早朝には抜けるということだった。
ーまぁ金曜日はダメだろうけど、土曜日だけでもー
などと思っていたら7号は勢力を弱めて金曜日早朝には東京の東を通り千葉の東に抜けるとのこと。
ーお、ラッキー!二日ともできる!ー
というわけで、金曜日の早朝から群馬のゴルフ場へ。
平日のゴルフは、ちょっと気後れする。
皆が仕事なのに自分だけが遊んでいるようで。
年中やってるわけではない、年に一回か二回のことだ、堪忍してもらおう。
そんな平日を含めた二日間のゴルフに付き合ってくれるのがK氏だ。
K氏とは長い付き合いだ。
パセリの生まれる前からの付き合いだ。
というよりもパセリ誕生のきっかけを作った人でもある。(以前にこのブログで書いた)
なんだかんだで二十年近くの付き合いになる。
もっと言えば、知り合う前から縁のある人で。
新卒で入社した会社は同じR社。
部門は違うので知り合うことはなかったが、彼がとても親しくしていた先輩が異動してきたのが、自分のいた部署。
そしてその先輩と自分は親しくするようになり、自分が起業する時にはいろいろと協力してもらった関係だ。
そのK氏は自分のゴルフの師匠でもあり、今回もいわゆる「合宿」で腕を上げる目的があった。
金曜早朝K氏が自宅前まで車で迎えに来てくれる。
二人で台風一過の都内を抜けて関越自動車道へ。
台風を警戒して流通が自粛している高速は車も少なく、あっという間に目的地へ。
ー暑い!ー
雨が降った後の夏の太陽は、地面の水分を一気に蒸発させる。
下からの湿気と上からのギラギラ太陽は容赦なく体力を奪う。
前半9ホール終わった時点でヘトヘト。
こんな試練は今まで味わった事がない。
ボロボロの後半9ホール無事に終了。
K氏と共に高崎駅前のホテルまで車で移動する。
途中、暑さに耐えきれずに二人でコンビニに立寄り、小豆練乳アイスとお茶を購入。
二人で車中で食している姿を外から見られ笑われる。
夕方集合の約束をして二時間ばかり仮眠。
駅近くの居酒屋をネットで予約し、二人で向う。
一軒屋居酒屋。良さそうである。
「いいね、ここ。いわゆる居酒屋って感じで落ち着く」
とK氏。
こういう時の生ビールは、どんな飲み物よりもうまい!
「なんかさぁ、気になったんだけど、ここサザンの曲だらけだな」
確かに店に入ってからずっとサザンの曲だけが流れている気がする。
「それもさぁ、マイナーな曲ばかり」
そうかもしれない、決してベスト盤には入らないような曲ばかりが流れる。
「この曲の選曲者は俺と話が合うね!」
「ほぉ、サザン好きなんだね」
「好きも何も、デビューアルバムから持ってるよ!」
そこから約一時間、K氏のサザントークが炸裂する。
ただし、彼のトークは途中で必ず質問が入る。
「その頃、鈴木は何してた?」とか「どの辺りが好き?」など。
だから、話をしていて飽きる事はない。
基本的にK氏は語り好きである。
各方面の論客である。
政治の話、経済の話、更には自分が今持っている課題についても。
どれも彼なりの思いがあり、物事を良く知っている。
それも自分とは視点が違うので聞いていて新たな発見もある。
結局三時間以上その居酒屋に滞在し、ホテルへ戻る。
その夜は早々と眠りにつく。
朝方、大きな地震の揺れで起こされるがまたすぐ眠りについた。
翌日、再度ゴルフ場に向う。
その車中で前夜の話を振返る。
すると、一歩前進した考え方が生まれた。
ちなみに、これはビジネスの話。
現地に到着するまでの30分間、ずっとそのビジネスについての話で盛り上がった。
そう、彼と話をするとこれがある。
自分では気がつかなかった、新たな考え方や手法に気づかされる。
ひとつの話が発展して新たな発想につながる人は周りに中々いるものではない。
すっかり気分もスッキリして迎えた二日目のゴルフ。
天候も安定、前日ほどの湿気もなく快適な環境。
さぞやスコアも・・・。
そこは中々スッキリ行かないものである。
帰りのK氏との車中は反省会仕様である。
二日間しっかり付き合ってくれたK氏には感謝である。
そして、良き縁に感謝です。